古本屋の値付け 「絵本の本」 中村柾子著

絵本の本 中村柾子

こんにちは。かまんよ書店のダイ・アオキです。今日もちょっとかまんでしょうか。

今日値付けするのは、中村柾子さんの「絵本の本」です。

絵本をひたすら紹介して解説するいわゆる「絵本解説本」が多い中、中村さんのこの「絵本の本」は絵本の中身についてはほとんど解説していません。少しだけ触る程度です。その点、他の解説本とは違います。

残酷さに戸惑う大人

本書に「残酷さに戸惑う大人」という項目があります。

絵本「ピーターラビット」では登場するウサギのお父さんが農夫に捕らえられてミートパイにされるくだりがあります。

子供に本を読むときに、大人はその影響を考えて先回りして残酷な部分(今回の場合はウサギのお父さんが食べられるということ)を避けてしまうケースがあると指摘しています。

「無難さは行きていく生々しさを漂白してしまう」

かわいくて、安全で、無害でほんとうにいいのかな。きっと大人もそう思っているんじゃないでしょうか。大人が都合の悪い部分だけを避けて、子どもにその物語を話すと、辻褄(つじつま)があわなくなります。それは絵本だけに限らず、私生活の面でも同じかもしれません。子どもは純粋無垢で敏感だからです。

さて、値付け

というわけで、値付けをします。

800円。

「本の値段は安い」とよく言われます。本の内容が少しでも身につくのであれば、これほど安いことはありません。多くの場合は読んで終わり。実践どころか、感想文を書くこともない。一冊の本と徹底的に向き合う場を提供したら、本の消費のされ方も変わってくるだろうな、と思う。

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