古本屋の値付け ケストナーの翻訳本

ケストナー 子どもと子どもの本のために

エーリッヒ・ケストナー。1899年生まれのドイツの詩人・作家で、児童文学の作家として大成した人です。ナチス政権下をドイツで生き抜いた人。ファシズムを非難していたため、ナチス政権によって自著を焼かれた経験があります。にもかかわらず、それを見に行くというおっかなびっくりのエピソードもあります。彼はユダヤ人の血が入っていましたが、ナチスが拘束しようにも、大衆に人気がありすぎてナチスはそれをしなかった。このエピソードも興味ありますよね。ナチスって、絶対ではなかったのか・・・、と。

今回の本「子どもと子どもの本のために」

今日ご紹介する本は「子どもと子どもの本のために」です。ドイツ文学者の高橋健二さんが翻訳されています。高橋さんは他にもたくさんケストナーの本を翻訳されています。

本書78ページの「だれがいったい子どもの本を書くか」という項目は現在の日本の出版事情にも言えるのではないでしょうか。具体的には「パンはパン屋が焼く。洋服屋は仕立て屋が仕立てる。でも本は著述(専門家)家が著述するだろうか」、という指摘です。

児童文学者(作家)としてのケストナーはとくに児童文学がそのような現状に有ることに危機感を抱いていました。ケストナーが活躍した当時のドイツでも大半の児童文学作家は主婦や掛け持ちの職業の方であったことです。もちろん主婦や掛け持ちの職業の方を非難しているわけではなく、児童文学が子供の将来に与える影響はとても大きいのに、腰を据えて児童文学に取り組む人が少なくて残念がっていました。自分が大成して、不安だったのかもしれません。ドイツの将来を憂いていたのかもしれません。これは、日本にも言えるのではないでしょうか。

というわけで値付け

700円。ほんとうは、定価1,100円の2倍くらいにしたかった。何度も読んでほしいからです。ケストナーは詩人だけあって、言葉が詩的になっている箇所があり、一読してスッーっと入ってこない場合が多かったです。読むのに時間がかかりました。高橋さんは原文にかなり忠実に訳されているのではないでしょうか。巻末にケストナーの年譜、作品一覧があり、ケストナーを知るにはとても便利な一冊です。

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