セレクト書店を疑似体験できる良書 「ガケ書房の頃」 山下賢二 著

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こんにちは。高松市の本屋、かまんよ書店のダイ・アオキです。今日もかまんですか。

今日も、興味深い本です。

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著者の山下賢二さんは、10代で家出をした後、都内で教材の販売、印刷工、編集者、ガードマンなど、さまざまな仕事を転々とします。父親の危篤や死がきっかけで、帰省し、本屋を開業することになります。

親戚や家族、友達たちがお店の準備やオープン作業を手伝ってくれるにもかかわらず、いざオープンするも開店休業状態に。しかも業務用のエアコンが故障して多額の出費が出るなどトラブルも続出。手伝ってくれる友達のモチベーションも下がる一方で、開店3ヶ月目であわや廃業に追い込まれそうになります。

近隣の同業者である書店がどんどん廃業に追い込まれるのを横目で見ながらも、山下賢二さんの店「ガケ書房」はその後10年以上営業し続けます。

・店に来たお客をフィーリングで従業員として雇う

・店主が選曲したCDをおまけでつける

・返品対象本をダンボールに入れ、捨て猫を演出する

など、奇抜なことばかりやっています。そうやって、ガケ書房はその地域の人々に指示されていきます。

本書は、本屋を始めたい人だけではありません。

何かしたいけれど、何から手を付けたらいいかわからない人に是非読んで欲しい本です。

人って、いろいろ迷いながら目標に到達し、到達したと思ったら、無理難題が振りかかる。不運だと思っても、周りに助けられたりする。山下さんの人生の縮図を感じる1冊です。他人の人生を短時間でなぞることができます。

 
ガケ書房の頃 山下賢二著

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