こんな工務店があったのか。一度行ってみたいな木きん堂

ああ家がほしい

工務店の社長が作ったカフェがあるそうです。三豊市に。高松市内からは少し遠いですが、家造りを考えている人にとっては、良い材用を与えてくれるかもしれません。

どういうことか。

「香川で家造りをするなら。」 大河内 孝

時代が代わり、家の買い方が変わってきた

著者の大河内さんは、大工の棟梁を父に持つ、工務店 大河内工務店 の社長です。

棟梁だった父は忙しく、大工仕事以外にもご近所の揉め事の仲裁などにあたっていた。近所から頼りにされていたのは当時は子どもだったころの社長の目にもよくわかり、そんな父が素晴らしく見えた。

今ではたとえ大工さん(含む住宅関係)が隣に住んでいても、ハウスメーカーに新築をお願いするなんていう人もいます。ミサワホームだったら、ネットで家が買えちゃうし。

大河内さんは、そんな時代に「危機感を感じ」(27ページより)ます。

赤字でカフェ事業

父親が棟梁だった頃と違って、今はご近所さんが気軽に集まれる場所がない。そんな場所があったらいい。そこで、大河内さんは自社である工務店の敷地内にカフェ「木きん堂」を開いた。地域の人達が気軽に集まれるといったコミュニティースペースをといった感じだ。人が気軽に集まれるために、工務店関連のカタログやパンフレットを置かないことを決めたのはもちろん、営業行為も控えるという大胆なカフェだ。地域の人々が集まれるギャラリースペースもあるとのこと。

使い勝手の良いカフェを赤字で経営しているからといって、「あのお店に商品を注文しよう」とはなかなかならない。新築やリフォームは高額な商品であるため、なおさらだ。

では何のためにやっているのか。

著者である大河内さんは、父の姿を追っているのである。地域の相談役に徹しているのだろうのだと思う。利益はあとからついてくる。そんな姿勢がよく分かる。

家づくりのあるべき姿

お金を払えば、家は立つ。沢山お金を払えば、立派な家は立ちます。でも、肝心なのは立った後の住み心地。そこに住む家族に大きく影響を与える「ご近所づき合い」によって大きく変わります。

大河内さんやそこで働く工務店の社員さんの人柄や仕事に対する姿勢に共感できるご近所だけがカフェ「木きん堂」に集い、家をたてるのだと思う。

冷めた味方をすれば、

「ある工務店が一度離れかけたご近所の信頼を取り戻そうとしたユニークな成功事例」

かもしれない。

でも、私にはそうは見えない。著者である大河内さんの文章は力が程よく抜け、ガツガツしていない。自社の工務店の紹介は最低限にとどめている。とても品があって、私は好きだ。

家造りに興味のある人は、木きん堂に行ってみるといい。家づくりやご近所付き合いのヒントが得られるに違いない。

 

遠距離で行くのをためらう人は、こちらを一読することをおすすめする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です